2013年7月30日火曜日

本当にやめて良かった、親のエゴと見栄で押し付ける子どもの「習い事」!

暇で不安な母親の過剰な胎教の愚かさ


親というものは自分の子どもには十分な教育を受けさせたいと思うものですね。
特に受験までの幼い子どもへの教育と言えば「習い事」です。
私も専業主婦の頃は暇だったこと(笑)も手伝って、次々と幼い我が子に習い事を強いていました。

この「暇」は本当に良くないですね。
狭いマンション住まいでは家事をするといってもすぐに終わってしまいます。
本当にすることがありませんでした。

妊娠していたときも「暇」でしたので、周りから「胎教」が大切と言われると、リラックス効果があると言われるクラシック音楽を聴いたり、胎教セミナーに行ったり、妊婦ヨガやピラティスに通ったりもしました。
胎教に熱心でも、子どもが生まれてから放ったらかしにしていては何にもなら無いと今頃気付いて反省しています。
胎教の意味は人によって様々でしょうが、胎教の目的の一つは、妊婦にとって精神的・身体的に快適な状況を作ることだそうです。
胎教は胎児のためではなく、妊婦の不安を解消するためのものかもしれませんね。

あの頃の私は子どもが出来た喜びより、妊娠により夫が他の女性に惹かれているように感じて、とてもイラついていました。
事実、この結婚は私が期待していたような幸せなものではなかったのです。
夫は全くと言っていいほど家庭的でもなければ、愛妻家でもありませんでした。
私の妊娠にも興味を示さず、無関心でした。
あれほど、社内の争奪戦で夫を獲得するのに必死になったことがバカバカしかったと自分にも呆れて嫌気がさしていました。
家事ももっとちゃんとやればすることが沢山あったかもしれませんが、まるでやる気も起きず、一生懸命やりませんでした。
誰からも褒められない家事はむなしいだけのものだったからです。
私は家事にやりがいを見出さなかったと言え、本当に不出来で幼稚な母親だったと言えます。
専業主婦としても落第です。
そのくせ、お腹の子に意識が向かっていったのです。
お腹の子だけが私の唯一の味方に思えたからでした。
そして私は勝手に過剰とも言える、愚かな胎教ブームを自分に引き起こしていったのでした。


離婚をきっかけに多額の子どもの習い事が生活費を圧迫

長女を出産したときは男尊女卑な舅姑からは「次は必ず男の子で、立派な跡継ぎを産んでくれ」と言われ、何の祝福もありませんでした。
「申し訳ありません」と嫁の私は小さくなって謝ったのですが、考えてみると



謝る事は何も無かったのです。
女の子を産んで何が悪いと言うのでしょう!
この21世紀に男尊女卑を大きな顔で主張されては、先進国の日本に生まれた意味が無いでしょう!
家だの嫁だの跡継ぎだの言うのであれば、結婚費用も折半だったのはおかしいでしょう!

後になって、子どもの性別は夫の精子によって決まると知り、無性に腹立たしく思いました。

その反動もあって、娘の習い事には必要以上に熱心すぎたのでした。
ママ友からのお勧めやら、競争心もあったと今になって思います。
世間知らずな親ばか全開なのです。

娘には幼稚園に入る前から「英語」「ピアノ」「スイミングスクール」に通わせ、5歳からは「公文」と「お絵かき」もはじめました。
毎週1回のレッスンでも終日はお休みも無く、ひたすら習い事をさせ、付き添っていました。

3年後に長男を産んだ時は、舅姑からも実家の両親からもお褒めの言葉をもらいましたが、私はなぜかムッとしていました。

それでも、家族の期待を担った息子には男の子だからと「ピアノ」に替えて「サッカー」を習わせたのですが、その頃から皮肉にも私は夫との離婚調停に突入してしまいました。

夫は私からの離婚調停の申し立てを取り下げさせようとしたのか、自分の給与の預金口座を変更してしまいました。
私は夫の給与を自由に出来ない、一方的な経済封鎖にあったのです。
マンションのローン費やガス・水道・電気代、保険料などはは夫の銀行口座から引き落とされていました。
夫は毎月の生活費として、10万円を私の銀行口座に振り込んできました。
途端に生活費がひっ迫しました。
この子ども達の習い事の費用が経済力の無い私にとっては、大きな負担になったのでした。

6歳の娘の月謝が「英語」に8,000円、「ピアノ」に10,000円、「スイミングスクール」に6,000円、「公文」は3教科で18,900円、「お絵かき」は6,000円で合計48900円でした。
3歳の息子の月謝が「ピアノ」に替わって、「サッカー」で5,000円でしたので、合計43900円でした。
二人の子どもに92,800円の習い事をさせていたのでした。
夫からの生活費は全て、子ども達の習い事に飛んでいきました。
今になっては、何でそんなに習い事をさせていたのかと思いますが、当時は当たり前に思っていましたので、辞めさせることがなかなか出来ませんでした。


情報通の頼もしい子ども達から学び方を教わる

3ヶ月ほど無理をして子ども達の習い事の月謝を払っていたのですが、いよいよ厳しくなって二人の子どもに聞いてしまいました。

「瑞希が本当に習いたいのは何?」と聞くと、「私はスイミングスクール!」と即座に言うのでした。「私、お魚みたいに泳げるのよ」と嬉しそうに答えました。
「でも、学校にもすっごい大きなプールがあるよ。遠いところまで行かなくてもいいよ~」と言うのです。
確かに品川区スポーツ協会が学校に併設されていて、立派な温水プールがあるのです。
「先生も親切に教えてくれるよ!」と言う娘は今年から中高一貫校の小学1年生。
離婚をすると決めた時に私立の「お受験」はやめようと決心しました。
内心ショックでしたが、出来ないことはしないことだと自分に言い聞かせました。
でも、公立でこんなに良い学校があるとは離婚をしなければ、知らずにいたでしょう。
私が小さいときとは違って、学校も様変わりしていました。
私の経済力に見合った身の丈の暮らしをすることになったとき、必死でリサーチして、今出来るベストを尽くすことが必要でした。
それが、引っ越して、この中高一貫校に入学させることでした。

「じゃぁ、学校のプールで頑張って!」と私が言うと、「ママはお仕事があるから、私は”スマイルスクール”にも行きたい!」と言うのです。

”スマイルスクール”を調べると、品川区立小学校に就学する私立、国立及びその他の小学校(特別支援学校及び各種学校を含む)に在学の児童を対象とした「全児童放課後等対策事業」でした。

月曜日から土曜日で、放課後から午後6時までで、学校がお休みの日も利用できるのです。
費用はとても安く、助かりました。
 【登録費用】 1200円/年(平成25年度) 
         (内訳)登録料 550円
             放課後子ども教室補償制度費用保険掛金 650円

 【勉強会参加費】 週1回の学年は500円/月、週2回の学年は800円/月

 【その他】 教材費として実費の必要な教室(講座)があります。

働く保護者のためのありがたい、スクールです。
ちょっと前までは学童保育にやるというと親は身につまされていましたが、事前に参観に行くと全くイメージとは違い、ノビノビと楽しくお勉強をしていました。
早速申し込むと、瑞希は「ママ、ありがとう!」と言って嬉しそうに通い続けています。
私は間違っていました。古かったのです。
今を生きる子どもの方が情報通なのです。

「夜はママと一緒に勉強する!その方がいい~」と瑞希が言うのでした。
「他のお稽古は好きだったの?」と一応聞くと「ママが好きそうだから・・・」と遠慮がちに言うのでした。
「なんだ、そうだったの。ごめんね。」と思わず謝ってしまいました。
瑞希のお陰で私も考え方とライフスタイルを変えることが出来ました。


次に「康介は何が習いたい?}と息子に聞くと、「僕、本当はピアノ・・・」と言うので、「ええっ~」と驚くと「ダイジョーブー。保育園で先生に習ってるから!僕、とっても上手に弾けるんだよ!」と得意げに言うのでした。男の子にピアノは要らないと思って、何の検討もせずに外した私の身勝手さを知りました。第一、息子のピアノなんて聴いたこともありませんでした。「ママ、僕、弾いたげるよ」と、息子は娘に買ったピアノの前にさっと座り、何の抵抗もなく、慣れた手つきでピアノを弾き始めたではありませんか。
聴きなれない曲なので「何の曲?」と思わず聞くと「オペラ座の怪人だよぉ!」とのことでした。ビックリ!たった、3歳の息子は私の全く知らない面をすでに持ち合わせていたのでした。
「康介、英語は好き?」と聞くと「ママと一緒にやる方がいい!英語の先生はおばあちゃんみたいに意地悪だからキライ!」と言うので、思わず吹きだしました。
「スイミングスクールじゃなく、おねえちゃんと学校のプールに行く!おねえちゃんに教えてもらう~」と言って、急に弟はおねえちゃんにひっつくのでした。なんだ、弱虫!と内心笑ってしまいました。
「お絵かきは保育園でやってる!サッカーもやってる!お勉強もやってる!」と言うのでした。
確かに今どきの保育園はとても子どもの教育に熱心で、特に習い事の必要性はなかったのです。
保育園は働く母親の味方でした。

娘を通わせていた目黒の私立幼稚園は朝、送っていくとすぐに終わってお迎えに行きました。送っていって、お迎えに行く間は近くのカフェでママ友同士のおしゃべりをしていました。
それが当然だったのです。
幼稚園の帰りに誰かのお家にランチに行き、また、おしゃべりをして、帰ると習い事に連れて行き、またまた、そこでもおしゃべりをしていました。
そんなにおしゃべりすることがあったのかというと思い出せません。
ガールズトークとムダ話と虚勢の張り合いだったように思います。

息子は離婚調停の真っ只中で幼稚園入園の時期を迎えました。
私が働き始めたため、息子は幼稚園ではなく、必然的に保育園に入れようと考えました。
幼稚園は3歳からとされていますが、保育園は0歳からだと知って驚きました。
離婚後の切り詰めた生活を考えて、家賃が手ごろで子どもを育てやすいと言う情報を頼りに目黒から品川区五反田に引っ越しました。
五反田の保育園では朝の7時30分から延長保育をお願いすると夜の10時まで預かってくれると聞いたからです。
私は少しでも働きたいのと離婚調停に時間を使いたいので、長時間の保育をお願いできるありがたい保育園に幼い息子を預けることが出来ました。
そのくせ、母親でありながら、私は保育園で息子が何を学んでいるかさえ、わかっていなかったのです。
こんなヒドイ母親ととても後ろめたく思いつつも、働く母親の味方であり、保育の専門家に幼い息子をしっかり育ててもらえた事は幸運だったと心より感謝してます。
おまけに色々と親を困らせる子どもも多いと聞く中で我が息子はメチャクチャいい子だったのです。
でも、全く余裕の無い母親の私は息子の成長すら気付かずにいたのです。

舅姑はもちろん、実家の両親も大切な跡継ぎを保育園に預けっぱなしにしてかわいそうだと言って、私を責めたものでしたが、それは、この素晴らしい保育園の教育内容を知らないからでした。


こんな幼い子どもにも自分の意見があったのだと本当にビックリしました。
結局、私は子どもを見ていなかったのです。

娘は女の子だから教養を身につけさせたい、息子は男の子だから・・・と言う古い考え方と見栄で子どもに親のエゴで習い事をさせていたのでした。

離婚の話が出なければ、私は相変わらず子どもを見ないで、子どもと話すことも無く、無理やり習い事をさせてきたでしょう。
親の見栄で子どもを振り回したかもしれません。
子どもの素晴らしい情報力と自分らしい意見を聞いて、きびすを返した私は通常の習い事を全てやめたのです。
私も必死で頑張って働き、子ども達が本当にしたいことを見つけたとき、支援できるようになりたいと心から思っています。

12歳のおねえちゃんと9歳の弟の二人は今も仲良く小中一貫校に元気に通っています。
そして、日に日に成長して、大人になっています。





未来に向かって、子どもと一緒に自宅でレッスン


私は時間の許す限り、二人の子ども達と一緒に自宅でレッスンをしています。
娘は英語に興味が強くなってきました。
平成23年度から小学校5、6年生に英語授業が必修化されたことの影響を受けているのでしょう。
娘の要望を受けて、パソコンから無料教材をダウンロードしています。

息子はピアノからパソコンに鞍替えしました。
ゲームに没頭するのかとヒヤヒヤしていたら、どうもプログラムに興味を持っているようです。
「算数が好きですね。学校のパソコンで物足りなくなってくるのは時間の問題でしょうね!」と担任の先生にも言われ、密かにネットで最新のパソコンの値段を調べている私です。
「ママのパソコンを使ってもいい?」と言ってきたので、当面は私のパソコンを兼用させてやるつもりです。

これから子ども達のために本格的な教育をどうするか、真剣に考えるときがくるでしょう!
時代と子ども達の将来を見据えて、サバイバルできる強い人材に育って欲しいと心から思っています。
所詮、母親の出来ることなど微々たるものでしょうが、子ども達の前途を阻んだり、無知ゆえの無理解は避けたいと私自身も勉強していきます。

未来に向かって、
頑張れシングルマザー!


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