2013年12月25日水曜日

「やる気の無い」子どもを救う方法

やる気の無い子どもが増えてるって?!


康介(こうすけ)が小学1年生になり、2学期の父兄懇談会がやってきました。
まだ、あどけなさの残る可愛い1年生の子ども達。
ノンビリ屋の私としては、毎日機嫌よく通学してくれているので、とりあえず、喜ばしく思っていました。
担任の先生から、「皆さんもお気づきでしょうが、最近は『やる気』のない子どもが増えています。例えば、勉強だけでなく、運動や遊びにまでそれが表れているのですが、いかがですか?」との質問に驚きました。
なんて答えていいのか分からず、回りを見渡して見ると父兄の皆さんがうなずいているではありませんか!
康介はどうだったか?やる気はあったか?勉強はしないが下手なサッカーには熱心だと思わず、笑ってしまったものでした。



続けて、中学1年の瑞希の父兄懇談会にも出席すると、是非ともお話したいと学年担当の先生がいらっしゃって、「何かにつけて、やる気の無いお子さんが増えているようです。学習意欲に欠けるだけでなく、部活や郊外活動にも無気力なようであればどうぞ、ご遠慮なくご相談ください。」と深刻な面持ちで話されました。
無気力?うちの瑞希は相変わらずのマシンガントークが止まらないオシャベリファイターなので大丈夫とホッとしました。



問題の『無気力症 アパシー』についての勉強をしてみると・・・


しかし、何だ、これは?と思って、帰りに本屋さんに立ち寄ってみると、『無気力症 アパシー』という言葉が目に飛び込んできました。
気になった書籍を数冊買い込んでにわか勉強をしてみたところ・・・
「子どものやる気の無さは、親や教師の理解不足」
「無気力な状態は一種の心の病」
「オウム真理教の虜になった優等生達の挫折は無気力症候群の表れ」


なんだか深刻な話なんだと始めて気付かされました。
日本の学校や家庭では1960年代中頃から登場した偏差値教育が始まってからというもの、相変わらず、何が何でも「勉強しないといけない!」風潮があります。
私も私の兄妹も皆この偏差値教育の洗礼を受けて育ちました。
今もそれは続いています・・・


「勉強したくない」と子どもが言うものなら、即座に親からも教師からも「怠け者」と決めつけられてしまいます。
教師は「学習意欲が無いのは人格に問題があるのでは」と言わんばかりの冷ややかな接し方になりがちと言います。
親はと言うと、「勉強しないと偉くなれないわよ!」とわが子を叱咤激励し、勉強しないと「誰に似たのかしら?」と遺伝的追跡をし始めたりするのではないでしょうか。




勉強しない子どもの本当の理由は?


子どもが勉強しないのは、「したくないから」?!と考えてはどうかというものでした。
理由を大きく分けると「学習に飽き飽きしている」場合「勉強しようとも、頭が働かない」場合があるようです。


前者の「学習に飽き飽きしている」場合について考えてみました。
例えば、学習塾での「算数」では分かりのいい子はすぐにイヤになるようです。繰り返しの単純な計算問題に飽きてしまい、興味を失ってしまうようです。ところが、こんな子どもの心理状態は無視されて、一定量の問題をこなさなければ、先へ進めない仕組みを敷かれると、子どもはウンザリして学習意欲を失い、『無気力』になってしまい、学校嫌い、勉強嫌いに陥るとのことです。
子どもの持てる能力に合わせたカリキュラムを立てられる教師や仕組みが無い限り、解決しないようにも思えてなりません。


そんな折り、オーストリア・ウイーンから帰国した友人の話を思い出しました。
日本と違い、そのウイーンの小学校では生徒一人一人に違ったカリキュラムが担任によって作られるとのことでした。
友人の娘のモニカちゃん(仮名)は日本の小学3年に当たっていましたが、彼女の興味は「雲」だったので、全てが「雲」をベースに彼女だけのテキストが作られたとのことでした。
例えば、「雲」で算数や理科を学び、「雲」のお話を読んで国語を学ぶと言うものです。「雲」の絵を描き、「雲」の音楽を学ぶのです。その中でその子の能力が発見されるとその科目はドンドン高度になっていけるとのことでした。さすが、天才を産み出す国だと感心させられました。


その友人の夫の仕事の関係での突然の帰国。仕方なくモニカちゃんは神戸の公立の小学校に編入したのですが、「算数・国語・理科・社会・音楽」などのカリキュラムがまったく関連性もなく、バラバラなので、モニカちゃんは混乱して、勉強への興味をすっかり失ってしまい、引きこもりになったとのことです。慌てた両親は結局、神戸のドイツスクールに転校させたとのことでした。


日本でウイーンの学校のような教育を期待するのは無理としても、それぞれの子どもが勉強に興味を持ち、自身を持って突き進めるような教育環境が欲しいと思ったものです。
瑞希は決して秀才とは思わないまでも、小学2年生の時に、作文でまだ習っていない漢字を書いて提出すると、担任の先生がご丁寧に全て「朱筆」でひらがなに訂正されて帰ってきたのを見て、ビックリしたことがありました。
それ以来、作文を書く際、妙に神経質になってしまい、作文が嫌いになっているのも事実です・・・



後者の「勉強しようとも、頭が働かない」場合。
例えば、眠くて眠くてしようがないときに「テキストを読め」「考えろ」「覚えろ」と先生や親から言われても、まったく頭が受け付けない状態になるので、本人もどうしようもありません。
水で顔を洗っても、目薬をさしても、眠気は一掃できないものです。
夜の学習塾や進学塾での緊張が強いられる状態、夜更けまでの勉強の強要は子どもを疲労させ、日中の学校生活にやる気をだせない『無気力』にさせるというものです。
ましてや、知能の機能が不十分だったり、求められるような脳の働きがいまひとつな場合は子どもにとってはまさに拷問と言えるでしょう。
全ての子どもが親や教師の求める偏差値教育的頭の種類やクオリティやレベルにあると考えるのはやめたいものですね。
勉強の出来不出来がその子どもの能力全てではないからです。
もっと、違う優れた能力を持っていると思いたいものです。





『怠け者』にみえるが『うつ』ではない『無気力症 アパシー』
いつも、お世話になっている心療内科医のT先生とお会いしたときに『無気力症』について質問してみました。


T先生曰く、「そうねぇ~この『無気力症 アパシー』は『うつ』ではありませんよ。
でも、子どもが一度この『無気力症』に陥ると回復は簡単ではない場合もあるようです。
どちらかと言うと真面目な子どもが陥るようなので、その子どもが必死で勉強に頑張っていたら、「燃え尽き症候群」のようになっているのです。部屋にこもって、TVゲームなどの受動的な遊びをしていることが多いですが、はまっているとはいえません。時間を潰しているのですよ。友達とも家族ともコミュニケーションしようとしませんね。叱っても反応せず、ボンヤリしているのですよ。生きるエネルギーを失っているような状態ですね。周りからの見た目では『怠け者』に見えますが、本人はこんな状態が良いとは思っていないのですよ。でも、自分では何とも出来ないのですよ。その状態でずっと停滞しているんですが、動けないんですね。」





やる気の無い子どもを救う!『無気力症 アパシー』からの回復を図る方法は?


「でも、放っておくわけにいかないでしょ!親や周囲はどうしたら、いいんですか?」と聞くと、
「親や教師の理解は最低必要ですね。それを子どもの前で口に出して欲しいですね。たとえば『やる気は必ず出てきますよ』とか『うちではやる気が出てくるまで見守っていきますよ』と言うと、子どもは救われます。勉強しなくてはいけないと言う呪縛から解放されるんですね。」との回答。



「それだけですか?」と畳み掛けると、
「いや、これだけでは回復しませんよ。飽きやオーバーワークによる中枢神経の疲労を取り除くことが先決ですね。先ずは、よく眠ることで神経の回復を図って欲しいですね。ちょっと、元気になったら、天候の良い朝~昼間にに屋外に連れ出して、日光に当てることです。私の恩師の心理学博士は屋根をふかすと効果的だと言っていますよ(笑)その博士はあの戸塚ヨットスクールも極端に走らなければ『無気力症』回復の方法としては道理に合っているんだと言っていますよ。」と説明をされました。



「では、グズグズしたり、引きこもっている子どもを外に連れ出して、散歩やスポーツをするといいんですね?」と確認すると、
「その症状の程度によりますが、親御さんや周りが『怠け者』とその子どもを投げ出したり、見捨てたり、諦めたりする前に心療内科や精神科の専門医に相談されることが一番ですね。」と締めくくられました。





無気力から怪しいカルト教団や占いにはまる人々も


余談ですが、1988年に坂本弁護士一家殺害事件を発端として、1995年の地下鉄サリン事件を起こした「オウム真理教」の信者には高学歴で将来を嘱望された若者が多かったといわれています。
その若者の多くは『無気力症』だったようで、孤独な毎日を過ごしていた矢先に「オウム真理教」の強い勧誘に惹きつけられ、はまっていったといわれています。


子どもだけでなく、大人までも今も怪しいカルト教団や占いにはまる人々が後を絶ちません。  
つまり、こんな競争の激しい時代にあっては燃え尽きた大人も子どもも『無気力症 アパシー』に陥る危険性があるということでしょう!


とっても、難しい時代になったと思いつつ、愛する子どもを守るにはもっと、しっかりしていかないといけませんね。

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